「そう言えばここって……」



行く時には気にしていなかったが
立ち止まったその場所には昔よく
大河と俊介と奈々と……美咲で遊んでいた
公園がすぐ近くにあった



私は自然に……いや誰かに押されるように
その公園に入っていく



近くのベンチに座って空を見上げる


心なしか今日の空は美咲が死んだ
あの日に似ていた