「あんたは何でこの病院にいるの?」

「あ、僕は友達がサッカーで怪我をしてお見舞いに来ただけだよ。」


「そうなんだ。」



車椅子を押してもらいながら喋っていると、誰かが私の名前を叫んでいた。



「遥ちゃんー!」



看護士さんがこっちに走ってきた。



「心配したわ、まだ帰ってこないからまたあんな事をするのかと思ったわ。」


「すみません。」


「お母さんがお見舞いに来てくれたわよ、病室に戻りましょう。」




看護士さんは私の車椅子を押して病室に連れて行った。