スセリの花冠

それから…なんだか……眠い。

そんな愛世の耳に須勢理姫の声が届く。

「アイセ。願いは叶えられました。それからアルファス王」

その声にアルファスが頭を垂れる。

そんなアルファスにゆっくり頷くと、須勢理姫は姿勢を正して言葉を続けた。

「アイセをこの国に預けます。アイセは私の大切なお友達です。よろしくお願いしますね」

「ありがたき幸せ!」

更に身を低くし敬意を表すと、アルファスは感謝の言葉を口にした。

「そしてディアラン」

続けて須勢理姫は愛世とディアランを交互に見ながら語りかけた。

「アイセを大切にしてください。あなた方の素晴らしい未来をお祈りしています」

「はい」

須勢理姫は満足そうに頷くと、どんどん透明になり、やがて見えなくなった。

アイセお元気でと言葉を残して。

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「アイセ、アイセ」

「スセリビメ万歳」

異国の女神を目の当たりにした興奮と、国を救った愛世を改めて迎えいれる事が出来た事に、人々の歓喜が溢れた。

誰もが幸せであった。