その言葉に何も反抗出来なくなった。


……だって、自分の鼓動が聞こえてるくらいに
うるさい。


『じゃあ、有川の負け』


そう言って、保健室から間宮は出ていった。


「アイツ、有り得ない……っ」


口元に手を持って行く。

勝負だからって、こんなことする?


普通するの?しないでしょ?



「……ダメだ、うるさい」


静かになった保健室で1人、

床にぺたんと座った。



……そしたら片倉先生が帰ってきた。


『ごめんねーっ。

……あれ?リボンちゃん?





………顔、真っ赤だよ?』