絆創膏を張ろうとして、彼の頬に触れると 間宮は僅かだけどびっくりしてた。 指先から少しだけ振動が伝わったから 多分、そうだと思う。 「………バカでしょ、普通こんなとこ怪我しないよ?」 自分でも珍しいな、と思った。 間宮にいつのまにか私が微笑んでたから。 (………なに笑ってんだ、私) 落とすつもりで近付いてるのに、 少しドキドキしてる自分がいて。 負けてしまうのが嫌なのに、 さっきも胸が鳴ったことを無視しようとした。 でも、負けないからね?