「クールくん、勝負だから」


『………あぁ。せいぜい頑張れば?』


「そのままそっくりお返しします」


『うわ、』



「落ちたらさっさと降参してよ?」


『惚れたらお前も、さっさと降参しろよ?』


「しないって」


『嘘付け。無理だろ』



「だってクールくんの方が先に落ちるよ?」


『言っとけ』


「はいはーい」




………そんな会話をしたあと、

私は桜菜の元へ、クールくんは足立くんの元へ向かった。


その後は特にアイツとは話さず、


桜菜の隣で歩いて、駅に着いたら

足立くんと桜菜を2人っきりにした。