……まぁ、恥ずかしいんだけど。



『俺、そうゆうの、言いたくないんだけど』


「“そうゆうの”って?」



ちょっと今までの仕返しに、意地悪してみた。


--その、真っ赤になった表情が

返事だと思って。



(ごめんね)



なーんて、思ってても口元は緩みっぱなし。



『………バカはお前だから』



そう間宮は呟いて、誰もいなくなった砂浜で

私にキスをした。