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《玲緋side》



……休日もあけて、いつも通りの朝。


窓から登校する生徒をのろのろ見つめるのも

けっこう久しぶりかも。



『チョコ、あたしにもプリーズ』


「ん、どーぞー」



パキッと板チョコを折って、桜菜に渡した。

いつもより、チョコは甘め。



『あ、あの人かっこいー』


「え?どれ?」



(って、お前にとっての“かっこいー”は、

足立くんでしょーが)



そう思いつつも、とりあえずは窓の外をみる。

ん?でもそんな人いる?



「…………あ、間宮」


『え、うそ。どこ』



けど、見つけてしまったのは間宮だったりした。