『…………ってか、帰ろ玲緋』 ぐいっと腕を桜菜に引っ張られた。 えっとー?何故そんなに引っ張るの……? ちらっと桜菜を見てみると、無理やり作ったような無表情さだった。 足立くんから離れたいのかな? ……え、でもさぁ、 無表情ってなに?最近の流行りなの?その顔。 クールくんといい、桜菜といい……。 『じゃあな、桜菜、有川』 足立くんはご丁寧に手を振ってくれた。 一応私は軽く引っ張られながらお辞儀したけど、 桜菜は振り返らなかった。