隣の男子の落とし方。




『今日は間宮と帰る約束しててさ。

………お、来た来た。


間宮ーっ!!』



足立くんは誰かを見つけたように、

大きな声で手を振った。



誰か……っていうのは、多分……




(…………間宮瑠稀)


間宮って言ってたから、まぁそうでしょ。



すると向こうから、ゆっくり誰かが歩いてきた。

その彼を私は、じっと見つめてしまう。



朝、見れなかったから

少しだけの興味ってやつだよきっと。




……彼は、下を向いてた顔を私たちに近づくと同時に

私たちを見た。