隣の男子の落とし方。




「桜菜、興味あるの?あの人に」



ここからだとあんまり顔、見えないからなぁ……。

カッコいいとかよく分かんない……。



『いや、そこまで興味はないけど』



んじゃあ、少しは興味あるのかなー…?

間宮瑠稀……か。



私もただ名前を聞いただけで、別に興味なんてない。


クール、かー…。

どんな人なんだろう……。



けど、本当に私の興味はそれだけで終わった。



桜菜との彼の会話も、

朝のこの時間だけだった。




「おわっ、チャイム!!」


『いった!

だからいきなり振り返らないでってば!』