「だからさ、ユウキのことは気にしないで。私としてはコウくんを中心にクラスでコンサートをやれないだろうかって本気で思ってるんだ」
アキはバックから楽譜を取り出して机の上に広げた。
「いろいろ考えたんだけど、この曲がいちばんいいかなと思って」
楽譜のページをめくって、アキが指差したのはカーペンターズの『トップ・オブ・ザ・ワールド』だった。
「この曲ならなじみがあるだろうし、音楽やっていない子でもなんとかついてこられるんじゃないかな。リコーダーとパーカッションを入れたらピアノとあわせていい感じになると思うんだけど」
「ピアノ以外はだめだよ」
「どうして?」
「たぶん、コウが混乱する」
コウは複数の音をいっぺんに聞くと、頭の中で処理しきれなくなる傾向がある。
おそらく合奏という形は難しいだろう。
「じゃあ何なら大丈夫?」
「保証はないけど、人の声とボディパーカッションならいけるかもしれない」
アキはバックから楽譜を取り出して机の上に広げた。
「いろいろ考えたんだけど、この曲がいちばんいいかなと思って」
楽譜のページをめくって、アキが指差したのはカーペンターズの『トップ・オブ・ザ・ワールド』だった。
「この曲ならなじみがあるだろうし、音楽やっていない子でもなんとかついてこられるんじゃないかな。リコーダーとパーカッションを入れたらピアノとあわせていい感じになると思うんだけど」
「ピアノ以外はだめだよ」
「どうして?」
「たぶん、コウが混乱する」
コウは複数の音をいっぺんに聞くと、頭の中で処理しきれなくなる傾向がある。
おそらく合奏という形は難しいだろう。
「じゃあ何なら大丈夫?」
「保証はないけど、人の声とボディパーカッションならいけるかもしれない」


