「じゃあお前に会いに行きますか」 ネクタイを締めて、俺はあゆみの元に向かった。 ドアを閉めると、何故か空を見上げていた。 「…俺ももう、28歳か…」 その場所に着くと、藍がいた。 俺はあゆかを産んで、ホストの次期社長候補と選ばれてから家を変えた。 藍とはいつも仕事場で会うようになっていた。 それに仕事場から俺の家は近いし。 寝坊が多い俺にとっては、好都合だった。