「あゆみは簡単には死なない。 一時期的な辛さだ。 病院はもう少しなんだし、我慢しろよ」 「でも本当は、今日ハロウィンパーティ…」 「また出来るから」 そらが約束をするように指きりげんまんをする。 私も安心するように目を閉じる。 薬指に光り輝く綺麗な指輪。 それにハートの形をした小さなダイヤもついている。 「…そら。ごめんね。私弱くて…」 「あゆみは言ったろ。俺に」 「え?」 「俺は弱くない、ってな。だからお前も強いから」