「アタクシのキオクは、ロウとミイとイッショにオわっていますの」
ぞくり。
鳥肌がたった。
だって……。
一緒に、終わった……?
「それって、まさか……」
あのあとすぐ、自殺したってことじゃあ……?
そんなことって……。
「なん、で?」
「さあ。
キオクするほどのことは、アトのセカイにはなかったのかもしれませんわね。
アタクシのセカイはつねにおフタリをチュウシンにマワっていますから」
アタシだったら……どうしただろう。
ミイはいつだってロウと一緒だったから。
もし、ロウとラッラがいなくなってしまったら……。
「なんでミイがナきますの!?」
驚きのあまり跳ね上げられた声で、アタシは自分が泣いていることに気づいた。
「ナニもナかなくても……っ」
頬をぬぐうと、湿った感覚。
ラッラを見ると……逆にこっちがびっくりするほどの、動揺ぶり。



