世間の目もある。
選りすぐられてこの社に仕える、皆の自負もある。
二人にとっては全く気にならないことではあったが、どうやら、彼女たちには割り切り難いところらしい。
それでも長年一緒にいた情は大きく、追い出すよりも、きちんとした立場を与えようという人間たちなりの試みのようだった。
人懐こく、天真爛漫なラッラは、みんなに好かれている。
悪いことにはなり得ない。
--致し方なし。
瞬時に、結論は出た。
もちろん、心配はある。
けれど、どこか遠くに行くわけではなし。これも人の世の理なのか……と、ラッラを預けた。
万が一ラッラの身に何かあれば、きっとロウが気づく。
同じ社。
ただ、同じ部屋で過ごしていた時間が当面減るだけのことだ。
修行を終えれば、二人いずれかの世話役としてまた戻ってくる。
それを、しばし待つのみ。
ラッラも、何か感じるところがあったのか、笑顔でそれを受け入れた。



