薫子様、一大事でございます!


「ああ」


よかった……。
それならきっと大丈夫。

ホッと息を吐いた。



「ところで北見さんは、何を調べていたんですか?」


逡巡した後


「え? ……あぁ、パソコン?」


と首を傾げた。


はい、と頷く。


北見さんは、「ちょっとおいで」と私を手招きした。


なんだろうと思いつつ、北見さんが向かい合ったパソコンのディスプレイを横から眺める。


え?
――これは。