(だ…れ…?)




「やはりな…見ろ仙水。この女既にお前の事など忘れている」



「…っ…」



なぜか"大和撫子"にそう言われ、辛そうに顔を歪めた青年にアオイは首を傾げている。



(大和撫子さんは何を言っているの?…そしてこの方は…?)



「いつかお前が言っていた"仙水を助けたい"という言葉…結局"お父様"がいなければ何もできない…」