「大丈夫ですかっ!?お手伝いします!!」 美しい浴衣は汚れ、アオイの足先からは血が流れている。この状況下で助けて欲しいのはきっと彼女も同じはずなのだが… 「…え?」 「おーおー♪可愛いお嬢ちゃん!俺たちを助けてくれるのかい?」 助けを求めていたはずの男のほかに…松明(トーチ)を手にした中年の男が数人、薄ら笑いを浮かべながらアオイを取り囲んでいるのだった―――。