(…うそ…ところどころ記憶が曖昧なのってお父様の仕業なの…?)
アオイはショックを隠し切れない。
まさかあの優しいキュリオがそこまでするとは思わなかったからだ。
「…っ…」
衝撃を受け、言葉を失ったアオイにキュリオはクスリと笑いながら小首をかしげた。
「…驚かせてしまったかな?」
「す、すこし…」
あまりにも優しい笑みを向けられ、アオイは咄嗟に感じとってしまった。
(これはお父様にとって普通のことなんだわ…)
―――ギッ…
すると…
ベッドの上で固まっているアオイの傍へキュリオが腰掛けた。
「…私のアオイは些か無防備過ぎてね…」
キュリオは長い指先をアオイの頬に沿わせ、そのまま親指で顎をなでる。
「…お前の後を追って来たあの少年が城の場所を嗅ぎつけてしまったんだ。そしてあろうことか…」
「あ、あの少年って…もしかして…」
そしてアオイの脳裏をよぎるシュウの爽やかな笑顔。
何かにつけアランと衝突していた彼が、しびれを切らして大胆な行動に出た可能性は十分に考えられる。
アオイはショックを隠し切れない。
まさかあの優しいキュリオがそこまでするとは思わなかったからだ。
「…っ…」
衝撃を受け、言葉を失ったアオイにキュリオはクスリと笑いながら小首をかしげた。
「…驚かせてしまったかな?」
「す、すこし…」
あまりにも優しい笑みを向けられ、アオイは咄嗟に感じとってしまった。
(これはお父様にとって普通のことなんだわ…)
―――ギッ…
すると…
ベッドの上で固まっているアオイの傍へキュリオが腰掛けた。
「…私のアオイは些か無防備過ぎてね…」
キュリオは長い指先をアオイの頬に沿わせ、そのまま親指で顎をなでる。
「…お前の後を追って来たあの少年が城の場所を嗅ぎつけてしまったんだ。そしてあろうことか…」
「あ、あの少年って…もしかして…」
そしてアオイの脳裏をよぎるシュウの爽やかな笑顔。
何かにつけアランと衝突していた彼が、しびれを切らして大胆な行動に出た可能性は十分に考えられる。