「…ありがとうございます」
(よかった、先程はどうなることかと思ったけれど…お父様普通みたい)
「……」
キュリオは自分が手渡したカップに口をつけたアオイを見届けてからトレイの上のグラスにワインを注ぐ。
ヴァンパイアに扮したキュリオがワインを口に含むと、まるで血を啜っている彼らのように見えてしまう。
「…で、聞きたい事とは?」
「…はい…。お父様のお力でクラスの皆の記憶を戻して頂いたことがあったような気がしたのですが…」
「…どの時の話かな?」
「え?」
(私の記憶違いじゃない…?)
「…私よく覚えていないんです。ただ、何度もあれ?と思うところがあって…」
「…それは大変だ…」
「そうなんです、でもきっと勘違いですよね…お父様が民にそのようなお力を使うなんてあるわけ…」
「…もうミルクはいいのかい?」
「あ…」
突然話題を変えられ、思わず手元に視線を下げたアオイの手からカップが奪われる。
「……?」
(よかった、先程はどうなることかと思ったけれど…お父様普通みたい)
「……」
キュリオは自分が手渡したカップに口をつけたアオイを見届けてからトレイの上のグラスにワインを注ぐ。
ヴァンパイアに扮したキュリオがワインを口に含むと、まるで血を啜っている彼らのように見えてしまう。
「…で、聞きたい事とは?」
「…はい…。お父様のお力でクラスの皆の記憶を戻して頂いたことがあったような気がしたのですが…」
「…どの時の話かな?」
「え?」
(私の記憶違いじゃない…?)
「…私よく覚えていないんです。ただ、何度もあれ?と思うところがあって…」
「…それは大変だ…」
「そうなんです、でもきっと勘違いですよね…お父様が民にそのようなお力を使うなんてあるわけ…」
「…もうミルクはいいのかい?」
「あ…」
突然話題を変えられ、思わず手元に視線を下げたアオイの手からカップが奪われる。
「……?」