「い、いいえ…そこまではっ!」
両手を顔前で振り、拒絶の意を示したアオイ。
「じゃあ君…この砂糖漬けの檸檬(レモン)を小瓶に少し…それで終わりにしよう」
「畏まりました!キュリオ様!!」
「さぁアオイ…そろそろ時間も押している。食事を済ませてしまおうか」
「はい、お父様」
(檸檬(レモン)のお砂糖漬け…私がいつも紅茶に入れてる…)
珍しく彼がオーダーしたものは、やはりアオイが好きなもののひとつだった。
キュリオに優しい眼差しを向けられ…笑顔でこたえたアオイ。
(お父様と紅茶を楽しむ時間…あるわけないよね…)
すると…自然に部屋割りが気になり、食事を口に運びながらキュリオの顔をこっそり伺う。
「……」
と、その視線に気づいたキュリオ。
「…どうかしたかい?」
切れ長の瞳をさらに細めたキュリオがうっとりするような動作でなぜか左手を伸ばしてきた。
そして…指先がアオイの唇に優しく触れると…
両手を顔前で振り、拒絶の意を示したアオイ。
「じゃあ君…この砂糖漬けの檸檬(レモン)を小瓶に少し…それで終わりにしよう」
「畏まりました!キュリオ様!!」
「さぁアオイ…そろそろ時間も押している。食事を済ませてしまおうか」
「はい、お父様」
(檸檬(レモン)のお砂糖漬け…私がいつも紅茶に入れてる…)
珍しく彼がオーダーしたものは、やはりアオイが好きなもののひとつだった。
キュリオに優しい眼差しを向けられ…笑顔でこたえたアオイ。
(お父様と紅茶を楽しむ時間…あるわけないよね…)
すると…自然に部屋割りが気になり、食事を口に運びながらキュリオの顔をこっそり伺う。
「……」
と、その視線に気づいたキュリオ。
「…どうかしたかい?」
切れ長の瞳をさらに細めたキュリオがうっとりするような動作でなぜか左手を伸ばしてきた。
そして…指先がアオイの唇に優しく触れると…