「な、なぁ…お前が言ってるのって夢の話だろっ!?いい加減目を覚ませよっっ!!」
力なく視線を下げ、俯く仙水に必死の想いで腕を掴んだ少年だったが…
「……」
無言のままその腕は強く振り払われてしまった。
「仙水っ!!」
しかし少年は引き下がらない。
「お前…っ…実在しない夢の女…いつまでも追いかけるのやめろよっっ!!」
「……」
尚も声を荒げる少年に仙水は口を開こうとしない。
夢だと言い張り、隠し通そうとする蒼牙へ徐々に苛立ちを覚える仙水。
「…エデン殿を…呼んで…ください…」
「……」
「……」
ポツリと呟いた仙水の言葉に九条と少年が眉間に皺を寄せる。
「…っい、いい加減にしろっ!!お前どうしちまったんだよっっ?!一番大切なもの忘れたのかっ!?」
「……呼んでください…」
「おまっ…」
耳を向けず、一段と低くなった仙水の声に再び少年が声を荒げようとした。が…
(…彼女は…アオイさんは夢の住人などではないっ!!紛れもなく悠久に実在している!!!)
キッと顔を上げた仙水が二人を睨み、異様なオーラがあたりを包むと…
『いいからエデンを呼べっ!!!』
それからアオイの存在が明らかになるまで…間もなくの事だった―――。
【狂気の王と永遠の愛(接吻)を】…第一部・完
力なく視線を下げ、俯く仙水に必死の想いで腕を掴んだ少年だったが…
「……」
無言のままその腕は強く振り払われてしまった。
「仙水っ!!」
しかし少年は引き下がらない。
「お前…っ…実在しない夢の女…いつまでも追いかけるのやめろよっっ!!」
「……」
尚も声を荒げる少年に仙水は口を開こうとしない。
夢だと言い張り、隠し通そうとする蒼牙へ徐々に苛立ちを覚える仙水。
「…エデン殿を…呼んで…ください…」
「……」
「……」
ポツリと呟いた仙水の言葉に九条と少年が眉間に皺を寄せる。
「…っい、いい加減にしろっ!!お前どうしちまったんだよっっ?!一番大切なもの忘れたのかっ!?」
「……呼んでください…」
「おまっ…」
耳を向けず、一段と低くなった仙水の声に再び少年が声を荒げようとした。が…
(…彼女は…アオイさんは夢の住人などではないっ!!紛れもなく悠久に実在している!!!)
キッと顔を上げた仙水が二人を睨み、異様なオーラがあたりを包むと…
『いいからエデンを呼べっ!!!』
それからアオイの存在が明らかになるまで…間もなくの事だった―――。
【狂気の王と永遠の愛(接吻)を】…第一部・完