(柔らかい毛色の髪にピンク色に染まった頬と唇。性別は女…)
そのようなことを考えているとこちらの視線に気が付いた彼女は、花が咲いたような明るい笑顔を向けてきた。そんな彼女にキュリオも思わず目元をほころばせる。
その二人の様子をみた女官が嬉しそうに口を開いた。
「この子、キュリオ様のお顔を覚えたみたいですわねっ」
「そうそう!いまのやりとりなんて本当の親子のようだわっ!!」
悶絶するように頬に手をあてて興奮気味の彼女たち。
そんな様子を幼子は不思議そうに見上げていた――――
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