―――自分を落ち着けるように深呼吸しながら彼は扉をノックした。 「キュリオ様、おはようございます!」 やや大きめの声を掛けるが… 「……」 内側からの返事はない。 キュリオの起床時間を考えればすでに二刻以上遅いはずだ。 「まさか…キュリオ様…」 ふと不吉なことを想像してしまった彼は居ても立ってもいられず、ノブへと手をかけ力いっぱい扉を開いた。 「失礼いたしますぞっ!」 飛び込むように駆けこんだ先に見えたものは… 真っ白な上質の衣に身を包み、ベッドに横たわる王の姿だった――――