少しの疑問を胸に抱きながら高貴な装飾がほどこされたクローゼットに手をかけ、今日一日の予定を思い描く。そしてズラリと並んだ数ある衣装の中から首元に銀の刺繍が美しい、丈の長いものをひとつ取り出した。 横目で幼子の姿を確認し、手慣れたように着替えをすませていく。 それから最後に薄手のストールを手にすると…幼い彼女の服をもってくる女官たちがまだ来ていないことを思い出す。 「レディが寝間着のままではいけないね」 そう言いながらキュリオはそっとベッドの脇へと腰をおろした。