「お前の笑顔は不思議だね、私の気持ちを高揚させる…」 「きっと、この景色をどう感じるかではない…見る者の心が重要なのかもしれないな」 変わり映えのない見慣れた風景さえも、初めて目にする愛しいもののようにキュリオの瞳にうつり…そうさせたのは腕の中の小さな彼女の存在だと、彼は気づきはじめる。 ―――しかし、まだ誰も知らない。 彼女が何者でどこから来たのか…。 この先、幕の開いたこの物語は大きく動き始めるのだった…――――