「こうなるのはお前のせいじゃない。遥か昔から決まってる事だ」




「だから…そんな顔するな」




アオイの悲しげな表情にティーダはどうしたらよいかわからず…彼女の頬に己の頬を寄せた。
やがてポロポロと零れたアオイの涙。




「泣くなよ…」




アオイの泣き顔にチクリと痛んだ胸の奥…。





そして…





扉の外から聞こえてきた足音がいよいよ間近に迫り…





殺気立った悠久の王の気配がどんどん大きくなっていく。





彼とてティーダの気配にすでに気が付き…臨戦態勢であることは明らかだった―――