―――ドォンンッ!! 静かな城に不似合の音が響き、侍女たちと共に広間を飛び出したキュリオは… 「なんだ?今の音は…」 胸騒ぎはどんどん大きく強くなっていく。 なぜならその音は…アオイが女官たちと待っているはずの部屋の方角から聞こえてきたからだった。 「まさか…アオイッ!!」 「…姫様…っ!」 焦りだしたキュリオの後を続く侍女たちも青ざめた様子で必死に彼の後ろをついて行く…