「わかるかい?ミルクだよ」


キュリオが穏やかに微笑むと、赤ん坊は視線をキュリオへと戻し…


「…ぅ」


と、鼻を鳴らすような声にならない声をあげた。
すると、小さな彼女の手が戸惑うようにボトルを握るキュリオの手へと伸ばされる。


しっとりと柔らかな手がキュリオの指先を握り、傾けられたミルクの雫がわずかにこぼれ落ちた。そして、ほんの少し彼女の唇へと流れたミルクは無事、小さな喉を通り体内へと吸収されていく。


「上手だね、さぁ…もう少し」