「……!」 そこでキュリオは驚いた。 眠っていると思っていた赤ん坊がじっとこちらを見つめていたからだ。 「…いつ起きたんだい?ひとりにしてすまなかったね」 そう囁きながら、あたたかな小さな体を抱き上げると、近くに置いたミルクのボトルを手繰り寄せた。 「おなかがすいているだろう?これを飲みなさい」 優しく腕の中で赤ん坊の頭を固定してやり、ボトルを口元に近づけると赤ん坊は不思議そうにそれを見つめている。