「キュリオ様…」
その言葉に少々驚いたガーラントだが、このままでは今日一日彼女が戻ってこない可能性もあるため…慌てて近くの女官にアオイを連れ戻すよう頼む。
「かしこまりました。ただちに」
ズカズカと足音を立てて彼女らの中に踏み込んだ女官は、大きく息を吸うと声をあげた。
「…貴方たち!姫様はお疲れですよ!!」
それでも口を尖らせる侍女らに「いい加減にしなさい!!」と彼女はまた大声をあげている。それを見ていたガーラントは、「ほぉっほぉっほぉっ」と笑っているが…
「……」
キュリオは無言のままだ。
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