「…っ!!アオイッ…」



流れ落ちる涙もそのままにキュリオは泣き笑いのような笑みを浮かべ愛しい彼女と頬を重ねた。しかし、あふれ出る感情を止められず、何度もアオイの顔に口付けを落とすキュリオ―――



「…きゃぁっ」



嬉しそうな声をあげ、ケラケラと笑う彼女の瞳も…心なしか涙が浮かんでいるように見えた。



「…アオイ、共に悠久へ帰ろう」



すると機嫌良さそうに彼女は笑みを浮かべる。
一度は覚悟した彼女の死…。そして、劇的に回復を見せたのは、おそらく…




何食わぬ顔で消え去った千年王のみが為せる業だろうとキュリオはそう確信した。




「ありがとう…エクシス…」