ザザァァァァァァァァァ 月明かりに照らされて 風に揺れる桜の大木 舞い散る桜の花びら・・・ 二人はその桜の虜になっていた 「・・・・綺麗。」 「私、こんな綺麗な桜見たことない・・・。」 桜を見上げる二人の元に 風に乗って嫌な匂いがやってきた それはとても恐ろしい匂い 「秋ちゃん・・これって・・・」 「・・・血の匂い。 隠れよう!!」 千秋は嫌な気配を感じたのか 零の手を引き桜木の後ろへと身を潜めた。