「お前、名前は?」 横のベッドに座りながら聞いてきた。 「あ、えと…伊月 夢歌です!」 「お前、なんでそんなに緊張してんの?」 「だって、年の近い子と話すなんて久しぶりだから…」 「へぇ、もしかしてずっと入院してんの?」 「うん、物心ついた時にはもう…」 「へぇ、兄弟揃って可哀想だな。」 …兄弟揃って?