「それ、いつ聞いたんだ?」 俺は、持っていた林檎を落としそうになりながら言う。 「いつというか…先生が持っていた紙に書いてあった。」 そんなことを呑気に林檎をかじりながら夢歌は言う。 「たしか、名前は… 佐々倉 凌牙(ささくら りょうが) だったかな。」 俺は、その名前に聞き覚えがある。