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週明けの月曜日。
1週間のはじまりはいつも憂鬱だ。昨日の夜も蒸し暑くてなかなか寝つけなかったし、やっと深い眠りについたと思えばもう朝。
枕元でスマホのアラームが鳴っていた。一応5分置きに鳴るように設定してるけど今日はやけに長い。
「ん……うるせーな……」
重たい瞼(まぶた)をうっすらと開けて確認すると画面に【着信 莉緒】の文字。
『起きろ』
電話に出ると耳元でいつもの声が聞こえた。
起こしてくれるのはありがたい。でももう少し優しい言い方はできないのか。
可愛らしくとは言わない。ただ『起きて』とか『朝だよ』とか言い方を変えてくれたら、俺はもっと気持ちよく目覚められると思うんだ。
そんなことを思いながらも、俺の瞼はまた閉じていく。
……ああ、本当に眠い。
「起きろって言ってんだろ」
「ぐはっ!」
突然、みぞおちにボディーブローを入れられて、慌てて飛び起きるとスマホを耳に当てた莉緒が立っていた。
「……お前なあ……」
いるなら肩を叩いて起こしてくれよ。
寝起きのパンチはさすがにキツい。そして女子とは思えないほどの破壊力があるから少しは加減をしろって感じだ。



