「...志生が龍騎の...姫か。」




























実愛ちゃんが落ち着いてきた頃。



















小さくそう呟いた颯汰。





























『..."だった"だけどね。』





















飽くまでも"だった"。


































「...龍騎....か。」































『...ちょっと、怯えてる??』





















私が冗談交じりに笑えば。



























「....や、かなり。」
























意外にもそんな言葉が響哉から出て。



































『まあ、龍騎は世界トップだもんね。
 今の代はもう3年続いてるし。
 それに、傘下の規模も大きいしね』































「ああ。龍騎の傘下は地方関係なく
 色んな所にいるからな。」









































『...とんでもない奴と関わったとか
 思ってる??』

































「...いや、お前に関わったことは後悔
 なんてしてない。」






























その一言が嬉しくて。




























『....私も、みんなに話したこと後悔
 してない。』





































心からそう思えた。