「....思い出した...かな?」













呆然とする中、夕真は私の顔を伺いながら聞いてきた。





























『....っ、ん、』







上手く言葉が出なかったので、私は頷いた。





















「、よかった、」



















なんて、微笑む葉月。













































「俺達、ずっと探してたんだよ。」
































苦しそうに言う夕真。

























『.....なん..で...』













「俺達、...いや、枉駕にとって大切な奴は紛れもなく、志生ちゃんなんだよ。」

























なんて、私の目を真っ直ぐに見ていう葉月。







































『私はもう龍騎の姫じゃないの。
 龍騎の姫は夏恋‹カレン›ちゃんでしょ??』

























「...確かにそうです。でも、でも俺達は信じられないんです!!!!」












『何が?何が信じられないの?夏恋ちゃんが龍騎の姫、枉駕が守らなきゃいけない人は夏恋ちゃん。ただそれだけでしょ?』



























「志生ちゃん....」





















『もう二度と、私には近づかないで。』















































私は、何か言いたそうにしている葉月達を無視してお金を置いて個室を早足で出た。