「それはお前が……『この世の終わり』とか言うから、つい」 「それでも、言っていいことと悪いことがあるでしょ。真剣に悩んだんだからね」 「……悪かったな」 陽平にさっきまでの勢いはなく、悪いと思っているのか申し訳なさそうに眉を下げた。 そんな姿を見ていたら、だんだんあたしの中の怒りも落ち着いて来て。 「もういいよ。その代わり、今後そういう冗談はやめてね」 「もう言わねーよ」 ふてくされている陽平に、疑いの目を向ける。 本当にわかってくれたのかな。