「2人、お似合いだと思うけどなー!」



まりあの言葉に目を見開く。


お似合い!?


本気でやめて頂きたい。


ありえないし。



「変なこと言ってないで。さ、歌おう!まりあが歌わないなら、あたしが先に歌っちゃうもんね」



「あ、ダメ~!歌う曲決まったもん」



リモコンを奪おうとするあたしの手を遮って、まりあは曲を入れた。



そこで話は終わって、あたしはホッと胸を撫で下ろす。


これ以上陽平の話はしたくない。


思い出すとイライラして仕方なかった。


せっかくの楽しい時間なんだから。



その後はカラオケで盛り上がって、フリータイムで入ったから時間を忘れて楽しんだ。



「げ!もう18時じゃん!うち、門限厳しくてさ~。プリクラも撮りたいし、そろそろ出ない?」



まりあがスマホで時間を確認しながら、顔をしかめた。



楽しい時間は本当にあっという間に過ぎてっちゃう。