「幼稚園生の頃から好きだったんだよ! そんくらい気づけバーカ」 うそ…だ。 完全に私の片想いだと思ってたのに。 「…私だって、好きだぞバーカ」 嬉しくて泣きそうになるのを堪えながら、かずきを見て、自分の想いを告げる。 「そんなのバレバレなんだよ。バカゆずき」 なんて言いながら優しく笑うから、嬉し泣きしちゃったじゃんか。 「泣くなよ。それより、俺の自信作のクッキー食べてみろ」 言い方は上からだけど、涙を袖で拭く手つきは優しい。