「お〜い。そこの女の子♪」


もう少しで駅!っという所でふと、気の抜けた声で呼ばれ私は後ろを振り向きました。


振り向くと、どこの高校か分からない制服をだらしなく気崩し髪も痛む程染めているいわゆる社会でいう不良が3~4人いました



なんで呼ばれたんだろ?そんな事を思いながらも聞いてみました。


「なんでしょうか?」


首を傾げてニコリと笑いかけると私を呼び止めた人達は何故か頬を真っ赤に染めました。


どうしたんだろ?


「おい、やっぱ俺の予想通り可愛い子じゃん」


「やっべー、まじで可愛んだけど!今すぐ襲いたい!」


「それな!まあ待てよその気持ちは分かるが……」


何やらコソコソと話してるようです。


私は腕時計を見る。


や、やばい!もうちょっとで電車来ちゃうよ〜!


「あ、あの!すみません私もう行かないと……」


「え〜、ちょっと待てよ?行かせねーよ?」


そう言って一人の男の人が私の腕を掴む。


う、痛い!


「は、離して……!」


「まあまあ、これからいい事するんだから〜」


「そうそ、俺らに大人しく着いてくれば何も痛いことしねーよ?」


そう言ってケラケラ笑い出す男の人達はなんだか怖い……


「わ、私。これから高校の卒業式が……!!」


「ん?卒業式?そんなんよりさ〜俺らと遊んだ方が楽しいって!」


「ほらほらいくぞ」


私の腕を掴んでいた男の人がどんどん進んでいく。


抵抗しようも、腕が痛くて抵抗できない



ん〜、怖いよ〜!!


誰か助けて〜……





心の中で助けを求める


すると、男の人達の目の前に凄く美形の人が前に現れた。


だ、誰だろ?
もしかして、この人も怖い人なの!?



そんな事を思ってもうやだ!っと目をギュッと瞑った時。


バキッという人を殴ったような鋭い音が耳に響いてくる。



な、なに?


恐る恐る目を開けると。


糸も簡単に人を殴っていく姿が見える。


え、す、すごい!




そんな光景に吃驚して