漸く雑誌を閉じた芽依ちゃんが俺に聞く。 ついに雑誌に勝利!! よくやったぞ持田 海。よくめげなかった。 「芽依ちゃんの行きたいところに行こーぜ」 「私の行きたいところ…?」 何で、と不思議そうに首をかしげる。 あれれ、デートの誘いだって伝わってないパターン? 「そ。初デートなんだから芽依ちゃんのワガママぜーんぶ聞くよ」 だから、今度はちゃんと伝わるように言う。 「そっか。デート……か」