「なあ、芽依ちゃん?」 「んー」 雑誌から目を離すことなく返事をする芽依ちゃん。 ……雑誌に負けてるぞ、俺!! 「今度の土曜って暇?」 「土曜……?」 芽依ちゃんの行きたいところに行けば良いんだと気付き、まず予定を確認。 んー、どうだっけという芽依ちゃんの視線はまだ雑誌に向けられたままだけど、気にしない気にしない。 「ごっめーん持田。その日は私が芽依とデートなの」