いい加減にして!というような芽依ちゃんの声が響いて、俺とお母さんの動きを止める。 芽依ちゃんに目を向ければ、怒っているのか、恥ずかしいのか、顔を真っ赤にさせていた。 ……か、可愛い。 我ながら重症だと思うけど可愛いものは仕方がない。 「あと三分待ってて!お母さんは家の中に戻って!!」 そう言うと芽依ちゃんはまだ何か言いたそうなお母さんをグイグイ家の中へと押し込んだ。 そして、そこに居てよと手でジェスチャーして、バタンとドアが閉められた。