忘れろ

想い出なんて

紗希を守るためなんだ

紗希の笑顔を守るためなんだ

紗希を傷付けないためなんだ

かつては友でも今は敵

それに透は死んだんだ

こいつはニセモノ

そう思い込め

「そうだな、あん時は友だった。だが、今は敵だ!」

そして透は俺の攻撃を避けた
幸いここには人が俺と透と橘裕翔とその友達だけだった

「おい、橘裕翔。今すぐ逃げろ。」

「え?あ、あぁ。」

「お前も逃げろ。警察は絶対呼ぶなよ。呼んだって意味がない。」

「な、なんで?警察呼んだ方が…」

「呼ぶなって言ってんだろ?呼んだら…殺すぞ」

橘裕翔の友達は俺の殺気に怯え身体をビクビクさせていた

「わ、わかったよ。警察は呼ばねえ」

そう言って2人は逃げて行った

「2人を逃がしたか。でも2人を逃がした所で橘裕翔は逃げられない」

俺ら2人は剣をぶつけ合いながら戦っている

「はっ、どうだが。俺ら黒星をあんまなめねえ方がいいぜ?伊達にNo.1名乗ってるわけじゃねえから」

俺らはNo.1なんだ

そして俺は黒星No.2なんだ

だから負けてたまるか

俺は負けねえ

絶対に…

「そうなのか?だがな、お前はここで負ける。荵、お前は弱い」

「いいや、俺はまけねえ。お前が負けんだよ」

「フッ隙ができたな。荵!これで終わりだーー!!!」

ふっ、バカだな

こいつ

俺はわざと隙をだしたんだよ

お前は隙がでるとすぐに攻撃を仕掛けてくる。
それが罠だとも知らずにな

「残念。終わるのは俺じゃない。透、お前だ」

「な、なに!!」

罠に引っ掛かり隙がでた

俺はそこを狙う

「ふっ、隙ができたな透」

シュッ

透は口から血を吐き出し

地面に倒れた

「な、なんで…俺が…?確かに俺はお前の隙をついた。」

「それは罠だ。そしてお前は隙をつくった。お前の負けだ。透…」

「クッ…荵…。まて…」


「なんだ?」

「もうとめられねえよ。俺らの計画は」

「とめてやる。」

とめてやるさ。絶対に…

「はっ、まぁ頑張りな…荵…。後最後に
__________」

最後…か。

「あぁ、俺は死なねえよ透。お前の仇もとってきてやるよ」

やっぱりな

こいつはニセモノだった






「俺は確かにお前の言う通りニセモノだ
魂だけを奴らに取られ奴の死んだ弟の身体にいれられ声も弟の声にされた。荵、死ぬなよ。絶対に負けんな。」

透…

お前の仇は俺がとる

そして俺は


紗希を守る___。


荵SIDE *end*