美和の目は真っ赤に泣き腫らしていて。 左頬には大きなばんそうこう。 ちゃんとシャワーも浴びてないのだろう。 髪もぼさぼさの美和がベットの横で、僕の左手を必死に握りしめて座っていた。 「・・・・美和?」 「良かった・・・!!本当に良かった・・・!!」 彼女は僕の左の手の甲を顔に押し当てて、顔をしわくちゃにして、わんわんと泣いた。 一体、何が起きたというのだろう。