僕は一つの決意をする。 仮にこの貼り紙に会いたい人の名前を書くことが、この部屋を出る唯一の方法じゃなくてもかまわない。 たとえ、この先が地獄であったとしてもかまわない。 僕は胸を張って答えるよ。 今、一番会いたい人の名前を聞かれたら。 僕は迷わず君の名を呼ぶ。 ”立花美和” 僕が貼り紙に彼女の名前を書くと。 僕の体と意識は煙のように消えていった。