僕の会いたい人はもうすでに決まっている。 立花美和。君しかいない。 君に会いたい。 君と喧嘩した理由は思い出せないけれど。 でも、君が家を出るときの悲しい表情は覚えている。 謝りたい。悲しい思いをさせたことを謝りたい。 そしてまた君と一緒に話をしたい。 君じゃなきゃダメなんだ。 気が付くと、僕の目からは涙があふれ出ていた。